日本で公道を走る車両全体の任意対人賠償保険への加入率は約7割程度で、自動車共済を含めても約85%にすぎません。この無保険の車両が死亡事故を起こした場合、自賠責保険の限度額である3120万円までしか支払われません。
こういった無保険車と事故を起こした場合に備えるのが無保険車傷害保険です。契約車に乗っている人が、無保険車との事故で死亡または後遺障害を被った時、補償が不足すれば、この保険から賠償金が支払われます。保険金額は自分の契約している対人保険と同じ金額ですが、無制限で加入している場合は、2億円が上限となります。
ちなみに、この保険の支払い対象となる「無保険車」とは、次の4つの場合が考えられます。
(1)任意の対人保険がついてない車両。
(2)対人保険はついているが、運転者の故意や泥棒運転、年齢条件や家族限定特約の条件に違反しているなどの理由で保険がおりない場合。
(3)対人保険はついているが、その保険金額が被害者の損害額を下回る場合。
(4)ひき逃げなどで加害者が特定できない場合。
死亡事故では(3)のケースが現実になることも往々に考えられます。また(4)のケースでは、加害者が見つからないかぎり、保険は無効です。このようなケースに遭遇した場合、頼りになるのが無保険車傷害保険です。